일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ゆきのよる

雪の夜

小林 多喜二

小林 多喜二의 雪の夜(ゆきのよる)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 14,967자 · 31화면

아오조라 문고

五

「兄さん、お寄り……よ」そう言いながら、彼の顔を見て、「この前の……また、ひやかし?」と言った。

「上るんだよ」ちょっと声がかすれた。

「本当?」と女はきいた。

五

廊下の板が一枚一枚しのり返っていて、歩くとギシギシいった。女は座蒲団を持って先に立ちその一番端しの室に彼を案内した。女は金を受取ると出ていった。廊下を行く足音を龍介はじいときいていた。彼はきゅうに身体が顫えてきた。

龍介はズボンに手をつっこみ、小さい冷えきった室の中を歩いた。彼はこういう所に一人で来たこれが初めだった。来たい意思はいつでも持った。夜床の中で眼をさますと、何かの拍子から「いても立ってもいられない」衝動を感ずることがあった。そうすると口では言えないいろいろ淫猥なことが平気にそれからそれへととっぴに彩をつけて想像される。それがまた逆に彼の慾情を煽りたてた。が、彼はただ単純に、それだからといってこういう所へは来れなかった。彼は出かけることもあった。が、結局何もせずに帰った。それは普通いう「道徳的意識」からではなしに、彼の金で女の「人間として」の人格を侮辱することを苦しく思うことはもっと彼自身にとってぴったりした、生えぬきの気持からだった。