일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ゆきのやどり

雪の宿り

神西 清

神西 清의 雪の宿り(ゆきのやどり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 25,995자 · 51화면

아오조라 문고

雪はまだ止む様子もない。風さえ加わって、庫裡の杉戸の隙間から時折り雪を舞い入らせる。そのたびに灯の穂が低くなびく。板敷の間の囲炉裏をかこんで、問わず語りの雑談が暫く続いた。

貞阿は主人の使で、このあいだ兵庫の福原へ行って来た。主人というのは関白一条兼良で、去年の十一月に本領安堵がてら落してやった孫房家の安否を尋ねに、貞阿を使に出したのである。兵庫のあたりはまだ安穏な時分なので、須磨の浦もその足で一見して来た。貞阿はそこの話をした。それから話は自然、いま家族を挙げて興福寺の成就院に難を避けて来ている関白のことに移って、太閤もめっきり老けられましたな、などと玄浴主が言う。とって六十八にもなる兼良のことを、今さら老けたとは妙な言艸だが、事実この矍鑠たる老人は、近年めだって年をとった。それは五年ほど前に腹ちがいの兄、東福寺の雲章一慶が入寂し、引続いて同じ年に、やはり腹ちがいの弟の東岳徴が遷化して以来のことである。肉親の兄弟でもあり、学問の上の知己でもあったこの二人の禅僧を喪って、兼良生来の勝気な性分もめっきり折れて来た。あの勧修念仏記を著したのはその年の秋のことである。