일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

ゆきま

雪間

久生 十蘭

久生 十蘭의 雪間(ゆきま)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 11,817자 · 24화면

아오조라 문고

富士屋ホテルに居りますが、こちらにいらっしゃるということで、ちょっとご挨拶に伺ったのでしたが」

「それはそれは、ようこそ……久しくなりますので、いちどお逢いしたいものだと思って居りました。家内も退屈しているふうだから喜ぶことでしょう……ともかくまあ」

そういうと笠原は先に立ってチョコチョコと歩きだした。植込みの間の道をまわりこんで行くと、テラスのむこうの奥まった玄関に小間使らしいのが出迎いに出ていた。

「奥さんは」

「お変りございません」

「二階の寝室に灯がついていた。ご機嫌はいいのか」

「ご食気がおありなさいませんようで、夕食はおさげになりました」

笠原は渋くうなずくと、伊沢に、

「どうも失礼……家内が引籠っておりましてね。たいしたこともないようなんだが、なにかとむずかしくて手に余ります」

そういうと、とってつけたような空笑いをしながら、食堂の脇間のような部屋に連れこんだ。

さり気ないふうに笑い流しているが、笠原の胸のなかにあるのは、そんな単純なことではないのだろう。笠原の顔は人のいい男につきものの感情が丸出しになる正直な顔なので、胡魔化そうにも胡魔化せない。