후리가나로 읽는 일본 고전
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ゆき
雪
中谷 宇吉郎
中谷 宇吉郎의 雪(ゆき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 77,536자 · 152화면
気温の高い地方での降雪が大形の牡丹雪になることは事実であって、横浜で観測された記録では前にも述べたように直径十五糎にも及んだものがある。風がなくて余り寒くない日、小さい団扇位の雪片がひらひらと降って来る景色はよほどのどかで楽しい眺めであろうと思われる。
北海道の真冬の降雪はそれと反対に極めて引締った感じの日が多い。風のない夕方から小形の牡丹雪が降り始める日など、遠くの山も人家も薄鼠色に消えて行くのを背景に、真白く音もなく積ってゆく。その中に一陣の風が来ると急に雪の形が変って、今度は極めて細い個々の結晶が硼酸の結晶をまくように降って来る。何だか耳を澄ますと空でサラサラという音を立てているような感じである。こんな時の降雪の状態も粉雪ということになっているのであるが、この意味での粉雪は、雪の結晶が個々の状態で降るというだけであって、その結晶は六花樹枝状のものでも、角柱その他のものでもかまわないのである。即ち粉雪という言葉を単に結晶が個々離れ離れの状態で降るという意味に使っているのである。
今一つ全く別の意味で或る特殊の雪の結晶を粉雪と呼ぶこともある。これも北海道の話であるが、夕方から急に気温がどんどん下り、零下十何度という寒さにかてて加えて風もかなり強いというような晩のことである。