일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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くものわくころ

雲のわくころ

小川 未明

小川 未明의 雲のわくころ(くものわくころ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N3. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N3 · 중급 · 신자체·신가나 · 5,198자 · 11화면

아오조라 문고

」

おじさんのこの話は、勇吉の胸に重くのこって、もうほかのことには気がむかず、ついに、かれをだまらせてしまいました。

朝出かける時分には、人間の発明力や科学の力に、おどろきを感じたのであったが、帰るときには、どれだけ愛し真心をかたむけつくしても、永遠に引きとどめられないものがある人生のはかなさを、知ったのでした。

二人が、自分たちの町についたころ、もう日はくれかけていました。西の方の空は、うす赤く色づいて、その下には、紫色の山々が、高く低く、くっきりと、姿を浮かび出していました。

このごろは、日没前になると、きまって大空に、雲がわくのでした。ときどき、雷が鳴って、雨がふりそうに見えながら、夜は、また、一片の雲すらなく、晴れ晴れと晴れ上がるような、日でりがつづきました。

そんなときは、足ばやに、秋のくるけはいが感じられたのです。勇吉は、毎日、庭のやまゆりの花へきて、その茎にとまる、とんぼのあるのを知っていました。

この未知の友だちどうしは、たがいに気が合って、人間などにかかわりのない、美しいまぼろしの世界のことを、話しているのだとも思われました。

ところが、一日、花は、いとなみおえて、ちってしまいました。