후리가나로 읽는 일본 고전
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くものわくころ
雲のわくころ
小川 未明
小川 未明의 雲のわくころ(くものわくころ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N3. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N3 · 중급 · 신자체·신가나 · 5,198자 · 11화면
「お百姓さんも、こんな坂の上まで、畑を作りにくるのでは、さぞ骨がおれるだろう。」と、おじさんは、足を休めて、左右をながめていました。
「まだ、あんな高いところにも、おじさん、畑がありますよ。」と、勇吉は、そばの山腹にある、耕された高地を指さしました。
もう、その山のいただきは、下から見ると、雲に接していました。この坂の上から、前方をのぞむと、山また山の、えんえんとしてつらなる波が、ながめられました。そして、近くにせまる深い溪谷からは、煙のように、白い霧がたち上っていました。
「あの高い山には、まだ、雪があるな。」と、かれは、氷をけずったような、先のとんがった、かがやく峰に見とれていました。
「あの峰が、不動が岳というので、いままでに、あのいただきへ、上りきったものは、何人もないとの話だ。」と、おじさんは、勇吉とならんで立ちながら、山のほうを見て、説明しました。
「そんなに、けわしくて、だれにも上れないの。」と、勇吉は聞き返しました。
「なんでも、昔、十二、三になったばかりの、孝行のむすこが、医者が見はなした母親の病気を、なおしたい一心で、不動尊に願をかけて、あの頂上まで、お水をもらいに上ったことがあると、聞いたが。