후리가나로 읽는 일본 고전
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でんしゃとふろ
電車と風呂
寺田 寅彦
寺田 寅彦의 電車と風呂(でんしゃとふろ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 4,851자 · 10화면
まいか。こんな事を考えてみたこともある。
風呂場が人間に与える微妙な影響の中で面白いのは、多くの人が歌を唱いたくなる事である。英国の有名な物理学者が近頃ロンドンのローヤルインスチチューションでやった講演の中で「人は何故浴場で歌いたくなるか」という問題を提出したら聴衆は大いに笑ったそうである。して見ると浴場で歌うという傾向は江戸ッ子に限らないと見える。この学者の説によると、第一に水の流出する音が人の声を誘う、第二には浴場の壁は普通の家のように音波を擾乱するものがないためによく反響して声が充実して聞えるためだという。しかしこの説が日本の浴場にも通用するかどうか少し疑わしい。自分の考えでは温浴のために血行がよくなり、肉体従って精神の緊張が弛んで声帯の振動も自由になるのが主な原因であるまいかと思う。緊張した時には咳払いをしなければ声が出にくいのは誰も知る通りである。いつかベルリンで見た歌劇で幕があくとタンホイゼルが女神の膝を枕にして寝ている、そして Zu viel! zu viel! と歌いながら起き上がる時に咽喉がつかえて妙な声になりそうなので咳払いを一つして始末をつけたのを記憶している。