일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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れいこんだいじゅうごうのひみつ

霊魂第十号の秘密

海野 十三

海野 十三의 霊魂第十号の秘密(れいこんだいじゅうごうのひみつ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 43,100자 · 86화면

아오조라 문고

が、町の向うに青い海が見える。港町だ。

港内には、大小の汽船が七八隻碇泊している。西日が、汽船の白い腹へ、かんかんとあたっている。

トラックが、また走りだした。

港の方を向いて走る。隆夫のたましいは、車上からこの町をめずらしく、おもしろく見物した。革命と戦火にたびたび荒されたはずのこの港町は、どういうわけか、どこにも被害のあとが見られなかった。そしてどこか東洋人に似た顔だちを持った市民たちは、天国に住んでいるように晴れやかに哄笑し微笑し空をあおぎ手をふって合図をしていた。婦人たちの服装も、赤や緑や黄のあざやかな色の布や毛糸を身につけて、お祭の日のように見えた。

そのうちにトラックは、海岸通へ走りこんで、ヘクタ貿易商会の前に停った。枯草は、この商会が買い取るらしい。そのような取引を、隆夫のたましいは見守っていたくはなかった。彼は、今しも岸壁をはなれて出港するらしい一隻の汽船に、気をひかれた。

彼は燕のように飛んで、その汽船のマストの上にとびついた。ゼリア号というのが、この汽船の名だった。五百トンもない小貨物船であった。

それでも岸壁には、手をこっちへ振っている見送り人があった。