후리가나로 읽는 일본 고전
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れいこんだいじゅうごうのひみつ
霊魂第十号の秘密
海野 十三
海野 十三의 霊魂第十号の秘密(れいこんだいじゅうごうのひみつ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 43,100자 · 86화면
そうだ、あれだ、イタリア半島なのだ。するとこの船はイタリア半島のどこかの港にはいるのにちがいない。一体どこにつくのだろうか。
隆夫のたましいは、もうすっかり大胆になっていたので、マストをはなれて下におりてきた。
そして船橋へとびこんだ。そこには船長と運転士と操舵手の三人がいたが、誰も隆夫のたましいがそこにはいってきたことに気のつく者はいなかった。
その運転士が、航海日記をひろげて、何か書きこんでいるので、そばへ行って見た。その結果、この汽船は、対岸のバリ港へ入るのだと分った。
やがてバリ港が見えてきた。
小さな新興の港だ。カッタロ港とは全然おもむきのちがった港だった。そのかわり、町をうずめている家々は、見るからに安普請のものばかりであった。戦乱の途中で、ここを港にする必要が出来て、こんなものが出来上ったらしい。殺風景で、いい感じはしなかった。
入港がまだ終らないうちに、隆夫のたましいは汽船ゼリア号に訣別をし、風のように海の上をとび越えて、海岸へ下りた。
不潔きわまる場所だった。見すぼらしい人たちが、蝿の群のように倉庫の日なたの側に集っている。隆夫のたましいは、ぺッと唾をはきたいくらいだったが、それをがまんして、ともかくも彼らの様子をよく拝見するために、その方へ近づいていった。