후리가나로 읽는 일본 고전
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せいねんそうとえいざんのろうや
青年僧と叡山の老爺
若山 牧水
若山 牧水의 青年僧と叡山の老爺(せいねんそうとえいざんのろうや)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 5,808자 · 12화면
「え?」
と、やや声高に私は問い返した。
今度もよくは分らなかったが、とにかく一身上の事で是非お願いしたい事があって京都からやって来た、という事だけは分った。見ればその額には汗がしっとりと浸み出ている。これだけ言うのも一生懸命だという風である。何となく私は自分の今迄の態度を恥じながら初めて平常の声になって、
「どうぞお上り下さい。」
と座敷に招じた。
京都に在る禅宗某派の学院の生徒で、郷里は中国の、相当の寺の息子であるらしかった。幼い時から寺が嫌いで、大きくなるに従っていよいよその形式一方偽礼一点張でやってゆく僧侶生活が眼に余って来た。学校とてもそれで、父に反対しかねて今まで四年間漸く我慢をして来たものの、もうどうしても耐えかねて昨夜学院の寄宿舎を抜けて来た。どうかこれから自分自身の自由な生活が営み度い。それには生来の好きである文学で身を立て度く、中にも歌は子供の時分から何彼と親しんでいたもので、これを機として精一杯の勉強がしてみたい。誠に突然であるけれど私を此処に置いて、庭の掃除でもさせて呉れ、というのであった。
折々こうした申込をば受けるので別にそれに動かされはしなかったが、その言う所が真面目で、そしてよほどの決心をしているらしいのを感ぜぬわけにはゆかなかった。