후리가나로 읽는 일본 고전
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あおきのしゅっきょう
青木の出京
菊池 寛
菊池 寛의 青木の出京(あおきのしゅっきょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 21,513자 · 43화면
と、自分のいっていることに、十分確信を持ちながら、青木の効能を長々と述べたてた。すると、主人の近藤氏は、実業家に特有な広量な態度で、
「俺は、哲学ということは、どんな学問だか、一向心得んが、いずれ国家に有用な学問に相違なかろうから、その方面の天才を保護するのも、決して無用のことじゃなかろう、君がそうまでいうのなら、青木という人も、家へ来てもらって一向差支えがない」と、こういいながら、何か掘出し物の骨董をでも買うような心持で、青木を世話することを引き受けてくれた。雄吉は、この時ほど、近藤氏を偉く思ったことはなかった。
雄吉は、自分の手で青木を救い得たことを、どれほど欣んだか知れなかった。雄吉は、その翌日その吉報をもたらして、いそいそとして登校した。その途中でも、彼は、青木がその知らせに接して、どんなに欣ぶか、どんなに自分の親切を感謝するだろうかと考えると、自分の心がわくわくと、鼓動するのを覚えた。
が、雄吉が、寄宿舎の窓にもたれて、霜柱の一面に立っている運動場を放心したようにぼんやりと見つめている青木を見つけて、近藤氏の厚意を話した時――大なる興奮と感激とをもって、話した時、青木はその起きてから間もないと見え、極度に蒼白い顔の筋肉を、ぴくりともさせずに、ただ一言、「そうかい!」