후리가나로 읽는 일본 고전
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あおきのしゅっきょう
青木の出京
菊池 寛
菊池 寛의 青木の出京(あおきのしゅっきょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 21,513자 · 43화면
彼はその威圧を意識すると、全身の力をもって反発せねばならぬと思った。
「何をしに、上京したのだ? 一体君は!」と、彼はきいた。それはある意味の宣戦布告に近かった。彼は、青木が上京して、そのまま滞在するようになるのを、何よりも怖れていた。非常識に大胆で、人を人とも思わないような性情と、ある種の道徳感に欠陥のある青木は、雄吉に対して、またどんなことをやり出すかも、分からなかった。しかも、雄吉は青木の不思議な人格に対して、ある魅力と恐怖とを同時に感じさせられていた。昔の通りの青木が、その持ち前の図々しさで、自分の生活を掻きみだし始めたら堪らないと思った。
「何をしに、上京したのだ?」と、きいておいて、もし青木の返事が、彼の東京に永住することを意味していたら、雄吉は、即座に、「僕は、君とは生涯なんの交渉も、持ちたくない」と、断言する意志であった。
「何をしに、上京したのだ?」という言葉は、それだけでは、普通なありふれた挨拶を、少しく粗野にいい放ったに過ぎなかった。しかし、雄吉がその言葉にこめた感情は、青木に対する全身的な恨みと憎悪とであった。雄吉は、後でその瞬間に、自分の目がどんな悪相を帯びていたかを、思い出すさえ不快であった。