일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ひじょうのあい

非情の愛

豊島 与志雄

豊島 与志雄의 非情の愛(ひじょうのあい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 11,831자 · 24화면

아오조라 문고

そして普通は、このお蝋所の方に、赤い鳥居などが立ち並んでいる。僕の近くの稲荷様も、そうだった。そして秋になると、隙間もないほど立ち並んでる赤塗りの鳥居に、黄色い銀杏の葉が降りかかる。その黄色い花吹雪の下の赤いトンネルをくぐって、お蝋所にお詣りをする女の姿など、一種の風情があった。

「ところで、こんど僕が中国から帰ってみると、空襲のために、神社は焼けていた。稲荷様の本堂は残っていたが、お蝋所の前の幾十本とも知れない鳥居は、すっかり無くなっていた。焼けたのではなく、多分、燃料にでも使われたのだろう。近所の人々が相談の上で取り払ったのか、或は盗まれてしまったのか、それはどうでもよろしい。とにかく、赤い鳥居の列が無くなってしまった。

「それでも、お蝋所に祈りに来る人たちは絶えない。鳥居が無くなったことなど、彼等の祈念には何の影響もないのだ。お蝋所は、一種の洞窟みたいなところで、狐格子が立てきってあり、それに、紅白ないまぜの布や、女の長い髪の毛や、何だか分らない紙片などが、結びつけられていて、中は陰々と、薄暗い。そこで僕は思った。その狐格子をも取り除いてしまったら、どうであろうか。