일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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かばんらしくないかばん

鞄らしくない鞄

海野 十三

海野 十三의 鞄らしくない鞄(かばんらしくないかばん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 36,653자 · 73화면

아오조라 문고

両脚――いや両のズボンに重い靴をくっつけたのが、ぶらんぶらんと振子運動をつづけている。

帆村は、たまりかねたように、課長の首へ手をかけて引き寄せた。

「あっ、苦しい。一度下りて下さい」

「こっちもそう願いたい」

叫んだのは帆村ではなく、帆村と課長を肩車に載せている二人の部下だった。それには構わず、帆村は課長の耳に囁いた。

「今見たでしょうね、あの仔猫を……。仔猫を博士の人形の中に入れると、あのとおり博士の人形はふわふわと空中に浮きあがって天井に頭をつかえてしまった」

「ええッ、あれは人形か。人形だったのか」

課長は唖然として、目を天井へやる。

「田鍋さん。あの女はやっぱり猫又を隠していたんですよ。そして博士の人形を作ったり、その他へんな装置をつけたりして、一体何をするのか、このへんで中へ踏込んだら、どうです」

「うん。しかし、もうすこし見ていよう」

「課長。一度下りて下さい、肩の骨が折れそうだから」

「これ大きな声を出すな。家の中へ聞えるじゃないか」

上と下との掛け合いが、だんだん尖鋭化して来た折しも、思いがけないことが、室内に於て起った。

というのは、突然に――全く突然に、どこからとび出したのか、一人の若い女人が、部屋の隅に現われた。