후리가나로 읽는 일본 고전
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かお
顔
宮本 百合子
宮本 百合子의 顔(かお)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 11,099자 · 23화면
「お入りな」
ハンスは、戸口に立ち止って、何か考えながら獣皮帽を手の平で額の後にずらせた。
「いや――俺はフェリクスの店まで行って来ずばなるまい」
ハンスは、また帽子をかぶりなおして出て行った。わくわくしているルイザには、ハンスが帰って来るまでに、どの位時が経ったのかまるで解らなかった。
表の方に跫音がしてハンスと一緒に思いがけずフランツが奥の小部屋に入って来るのを見ると、ルイザは、驚きの叫びをあげて立ち上った。彼女は何か云いながらフランツにかけ寄ろうとした。が、ぴたりと止り、両手を握り合わせ、殆ど畏怖の現れた眼でフランツを見た。彼はもう白い寛衣は着ていなかった。けれども、これほどありありわかる俤を、何故今夜まで見わけられなかったのだろう。
ハンスは、帽子と厚い外套とを釘にかけた。
「連れがなかろうと思ったんで、一寸よって来てやった」
彼は、卓子の前に腰を掛けた。そして少しの間ばつの悪そうに剛い髭を指先で撫でていたが、やがてフランツに云い始めた。
「今夜は滅法好い声で唱ったな」
彼は衣嚢をさぐり、一挺の小刀をとり出した。
「ほら、今日の祝いだ。失くさないようにしろ」