후리가나로 읽는 일본 고전
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ふうぞくのかんじゅせい
風俗の感受性
宮本 百合子
宮本 百合子의 風俗の感受性(ふうぞくのかんじゅせい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 2,539자 · 6화면
からとして、それ以上はその面を切り込まず、作品を構成の点と文章の点から解剖して、遂にこの作品がどんなに非芸術的なものであるかという結論に達している。漱石はロックやヒュームの哲学をも、当時のロンドン生活に見落せない珈琲店の有様とともにふれているのであるが、抑々十八世紀のイギリス文学には何故ロビンソン風の漂流物語が多く出たのか、そのことと旺盛な植民事業の発展とは当時の一般風俗、心理の中でどんな関係をもっていたかというような最も機微にふれた点には探りを入れていない。何故また作者はロビンソンをたった一人孤島に上陸させたかったのであろうか。何故十八世紀の作者ディフォーは特に、漂着して元もっていたもの殆ど総てを失ったロビンソンを、生活の歴史の出発点として描きたかったのであろうか。それらのことは、当時の新しい事情におかれたイギリス社会の心理、風俗の中でどういう必然をもっていたのだろうか。今日の読者にとって最も注意をひかれるそれ等の箇所については分析の力を有たぬ、而も堂々たる文学評論が漱石によって明治四十二年に書かれたこと、そしてこの大文学者が生涯を通じて非文化的非人格的存在と見た社会層の一端には常に「車馬丁」