후리가나로 읽는 일본 고전
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かぜ
風
壺井 栄
壺井 栄의 風(かぜ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 38,702자 · 78화면
風あたりは、まっさきに茂緒の家である。
「Nさんは、どつらへお引っこすなさいますたか。」
老眼鏡を鼻にずらした家主はぶるぶるふるえている。修造はとぼけて、
「どうしたんですか。」
と、逆にきいた。
「どうもこうも、だまって越されちゃあ、困っちまいますね。」
同類だといわぬばかりのふきげんな口ぶりだった。修造もさるものらしく、
「困ると、ぼくにいわれても、これ、めいわくですがね。」
「ごぞんじだったんでしょう。」
「知ってましたよ、それは。荷作り手伝ったぐらいですから。しかし、まさか大家さんに無断だとは知らなかったですね。」
「ご冗談でしょう。――ところで、どつらですか、お引っこす先は。」
「さあ、まだ知らせてこないんでね。」
二カ月分の敷金を入れたきり、一年分も滞納していると家主はこぼし、しまいにはぺこぺこおじぎをして、「それでは、知らせがありますたら、一つよろしく。」と帰っていった。
翌日は、こんどは茂緒が家主の細君につかまった。H夫婦が子供づれできていて、大声にNたちのことを語りあい、笑っているところだった。玄関の女の声に、何気なく茂緒が出てゆくと、かぎ鼻の細君はすごい目をして、いきなり、