후리가나로 읽는 일본 고전
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しょくま
食魔
岡本 かの子
岡本 かの子의 食魔(しょくま)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 36,911자 · 74화면
それほどまでにして彼は尊敬なるものを贏ち得たかったのであろうか。然り。彼は彼が食味に於て意識的に人生の息抜きを見出す以前は、実に先生といわれる敬称は彼に取って恋人以上の魅力を持っていたのだった。彼はこの仕方によって数多の旧知己をば失ったが、僅かばかりの変りものの知遇者を得た。世間には啀み合う鑼、捩り合う銅のような騒々しいものを混えることに於て、却って知音や友情が通じられる支那楽のような交際も無いことはない。鼈四郎が向き嵌って行ったのはそういう苦労胼胝で心の感膜が厚くなっている年長の連中であった。
その頃、京極でモダンな洋食店のメーゾン檜垣の主人もその一人であった。このアメリカ帰りの料理人は、妙に芸術や芸術家の生活に渇仰をもっていて、店の監督の暇には油画を描いていた。寝泊りする自分の室は画室のようにしていた。彼は客の誰彼を掴えてはニューヨークの文士村の話をした。巴里の芸術街を真似ようとするこの街はアメリカ人気質と、憧憬による誇張によって異様で刺激的なものがあった。主人はそれを語るのに使徒のような情熱をもってした。店の施設にもできるだけ応用した。酒神の祭の夕。