후리가나로 읽는 일본 고전
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かけおち
駈落
佐左木 俊郎
佐左木 俊郎의 駈落(かけおち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 6,287자 · 13화면
それにこうしてたんじゃ、いつ一緒になれるか判んねえし……」こう豊作が、今朝、田の水を見に来て、彼女に草刈りを手伝いながら言った言葉が、今、菊枝の心に再び判然と浮かびあがって来た。
豊作の家も、菊枝の家と同じように、貧しい、小さな小作百姓だった。なまじっか小作百姓をしているおかげで、豊作も菊枝も、日傭を取りに行く日でさえも、短い夏の夜を、暗いうちに起きて、朝のうちに自分の家の仕事をして行かねばならなかった。
豊作さんは、あんなに言ってくれるんだがら、一層のことあの人と一緒に東京さ行ってしまおう! 菊枝は手拭いの端を噛みしめながらこう呟いて、力なく歩いて行った。
パラソル一本買ってもらわれねえなんて。――そうだわ、そうだわ、豊作さんの言った通りだ。「俺等みでえなもの、こんな田舎にいたんじゃ、うだつがあがらねぇ。田作れば小作料が高えくって、さっぱり徳がねえし、馬鹿馬鹿し。日傭稼ぎに行ったって賃金が廉いし、なにしたって、売るもの廉ぐって、買うもの高んだから、町の奴等ばり徳さ。」と言った豊作の言葉を彼女は実際だと思った。
町の人達が、田舎の金をみんな持って行ってしまうことは、爺さんも言っていた。