후리가나로 읽는 일본 고전
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こうげんのたいよう
高原の太陽
岡本 かの子
岡本 かの子의 高原の太陽(こうげんのたいよう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 8,558자 · 17화면
僕の盛り上って来た精神力でほんとうに人生を勇敢にこれからは掴み取れそうです」
翌日の夜も翌々日の夜も青年は来なかった。そして手紙が来た。
「僕はいっしんにあの山吹の花の写生に取りかかりました。まだ朝寝の癖が全然とれないので昼頃迄は寝ていて、午後一ぱい殆ど日没近くまであの堤の下の水際に三脚を立てて汗みどろに写生です。夜は疲れてくたくたになります。家へ帰って画の道具を置くと手も足も抛り出したなりになっちまうのです。伺い度いけれど、あなたの前で行儀悪く寝そべったりしては悪いと思って――それに、お許し下さい、僕は僕の昨今の自分の余念のなさの裡に閉じ籠っていたいのです。当分友達にも遇わず、学校にも行きませんでしょう。お眼の御恢復をひたすら祈ります。ばあやさんに宜しく」
青年の卒業制作は画面に山吹の花のいのちが美事にかがやき溢れた逸品であった。その優秀への讃辞は校内から広く一般画壇にまで拡がった。青年は眼も全快して父母の家に帰っているかの女にその絵を携えて見せに一度来たきり絶えてかの女の許へ来なかった。青年は東京から遠い或る高原地方に立て籠って、秋の展覧会の制作に取りかかっているのだそうである。