후리가나로 읽는 일본 고전
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まぞう
魔像
林 不忘
林 不忘의 魔像(まぞう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 131,494자 · 260화면
一度、かようなことがござった。貴殿の硯に水が切れておったのを、これもナ、ほんとのことは、かの近江めが、わざと水を捨てて硯を乾しおったのだが、そうして置いて、何と、ひどいやつではござらぬか。貴殿の登城を待ってウンと油を絞って呉れると言いおるから、わしが、見るに見兼て、そっとその硯へ水を注いでおいたのじゃ。するとそれを近江めが見咎めてナ、吐かしおったよ。大迫氏、神尾はあんたの親戚にでも当るのかな――親戚、うわッはははは、わしとあんたが親戚、さよう、親戚のようなものでござる。拙者は、神尾うじが大好きなのじゃ――こう答えたらナ、近江のやつ、二言もなく、あのドングリ眼をパチクリさせて黙りおった。いや、見せたかったよ。貴殿」
床の間に刀に腰かけたまま、相変らずニコニコしている喬之助の口から、思い出したような一語が流れ出た。
「首――」
七
「えッ! 首?」
「首じゃ、首じゃ、首じゃア……一番首、二番首、三番首と十七の首じゃア!」突如起ち上った神尾喬之助、晴ればれと哄笑して、「わハハハハハ、首が転がる。首がころがる。どこに? そこに、そこに、ソラ、そこに――」