후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
まぞう
魔像
林 不忘
林 不忘의 魔像(まぞう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 131,494자 · 260화면
これは困ったことになった。ハテどうしたものであろうと、駕籠を出た右近とお絃、当惑顔を突き合わせていると、ちょうど湯殿のうらで、櫺子窓の隙間からほのぼのと湯気が逃げて誰か入浴っているようす、ポシャリ、ポシャリ、忍びやかに湯を使う音がする。そこは直感というやつで、これはテッキリ園絵がお湯をつかっているに相違ない。琴二郎と二人きりの家で、今ごろ湯にはいって、しかもああおとなしく湯の音を立てているのは、女の園絵にきまっている――お絃姐御、一計を思いついて、ポンと右近の肩を叩いた。
「だからサ、ちょいと窓から顔を見せればいいんだよ。そんなに似ているんだもの。きっと間違えて飛び出してくるよ。あとはあたしがひき請けて駕籠へ乗せちまうから――だけどお前さん、あんまり長く見ていると承知しないよ」
これが成功したのだった。
右近の顔を喬之助と思い、ああやって走り出て来た園絵、いままた、駕籠の一つにその喬之助がいると聞かされて、狂ったようにホラホラホラと、三梃の駕籠のまわりを駈け迷いながら、
「どれでございます。どのお駕籠でございますッ、喬さまのいらっしゃるのは?」
一つずつ手をかけて、垂れをはぐって行こうとするから、情に打たれてボンヤリ見ていたお絃が、あわてて止めた。