후리가나로 읽는 일본 고전
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まぞう
魔像
林 不忘
林 不忘의 魔像(まぞう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 131,494자 · 260화면
幸吉と定公。
そいつを萌黄の風呂敷包にしてここまで持って来て、もう脇坂様のおやしきは眼の前だからと、こうして馬場下の茶店に腰を下ろし、茶を飲む。菓子を摘む。定公なんか、
「茶腹も一とき、アアもうダブダブになっちゃった」
というさわぎだ。
あらたに油渡世をもはじめたについては、伊豆伍を蹴落して、御書院番頭脇坂山城守さまのお計らいで、お城の油御用を一手に引き請けたいという念願。例の村井長庵をも頼み、せっせと脇坂様へ敬意を表して来たのだが、それが、このところ、あの幸吉の訴人沙汰で、ちょっと不首尾になっているので、きょうの贈り物で一気に回復しようという寸法だ。箱がだいぶ重そうなのは、筆幸、よほど張りこんで、ぎっしり山吹色が詰まっているとみえる。
お茶をもう一ぱい、金鍔をもう一つというので、定公め、なかなか腰を上げないのだが、べつに急ぐこともないので、幸吉もついそのまま、のんべんだらりと茶店に根を生やしていると……めずらしい晴天だから、人出が多く、茶店はかなり混んでいる。
女がはいって来た。
若い綺麗な女だ。商家のお内儀といった態で、供をつれている。
「さあさ、ちょっと休んで行きましょうね。