후리가나로 읽는 일본 고전
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まぞう
魔像
林 不忘
林 不忘의 魔像(まぞう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 131,494자 · 260화면
と、言いかけた時に、こっちは、台所から話しかけられた喬之助である。壁辰は、水でも呑みに台所へ行ったのだろう――と思っているところへ、先刻の、
「お前さんもやはり関東かね、どこから来なすった?」
というのが聞えたから、咄嗟である。嘘も出ない。魔誤魔誤して、
「へ? わっしですかい。へえ、やはり、その、その、関東でございます。はい、関東でございます――関東は、関東は、ええと、調布のはしで、へえ」
うまく、スラスラと出鱈目を言った。
それが、お妙にコソコソ私語いている壁辰へ聞えてくる。壁辰は、早くいけッ! とお妙を白眼みつけて急き立てながら、感づかれないように、喬之助のほうとも、言葉を合わせなければならない。
「おお、関東かい。そうだろうと思った。左官のほうじゃあ、大阪土の砂ずりなアンてことを言ってネ。左官も、大阪のほうがいいようなことをいう向きもあるが――」と、再びお妙へ、「な、何を愚図愚図してるんだ! おれがこうして、さり気なく話の撥を合わして足停めしておくあいだに、すっかりこの家の廻りにも手配をしなけりゃあならねえんだ。いけったら行けッ! は、早くしろ――」