후리가나로 읽는 일본 고전
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まぞう
魔像
林 不忘
林 不忘의 魔像(まぞう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 131,494자 · 260화면
へえ、坊主になって、一生あなた様の後生をおとむらい申しやす。どうか、どうか――神尾さま、観念して、このおやじに縛らせて下せえまし――」
うウむ!――と、鉄より強い情の金しばりだ。神尾喬之助の唸り声を耳にすると、台所の片隅にうずくまって、さっきからこの問答を聞いていたお妙が、このとき、わッ! と哭き伏したのだった。
六
「やかましいぞ。お妙! 汝ア何も、泣くこたアねえじゃねえか」
と、はじめて娘の存在に気がついて、そっちを振り向いた壁辰は、こうお妙を叱りつけながら、そのくせ自分も、はや鼻を詰まらせていた。が、ふたたび戸の向うへ、
「どうですい神尾さま、お聞きになって下せえますか」
「――――」
喬之助は答えない。考えてでもいるのか――いや、これも、こみ上げて来る涙を、飲み込もうと努力しているらしいのである。
戸の両側に、湿やかな沈黙がつづいた。
やがて、喬之助の低声が聞えた。
「厭だ。厭でござる」
壁辰は、がらり、調子が変った。
「不承知――と言うんだな」
「種々御忠言は深謝仕るが、拙者には、いま申したような用がござる。妻や弟の難儀なぞ、致し方ないと諦めるばかりだ」