후리가나로 읽는 일본 고전
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まぞう
魔像
林 不忘
林 不忘의 魔像(まぞう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 131,494자 · 260화면
ただ、わたし達があなた様をお止め申しておいて訴え出たのではないことだけは、どうぞおわかりなすって下さいませ」
喬之助が、うなずいた。しずかな低声だった。
「それは、よッく解っております。お前さま方が訴え出たのだなどとは、拙者は夢にも思いませぬ」
「それを伺って、ほんとに安心致しました」お妙は、ニッコリした。「で、どうなさいます?」
喬之助もほほえんだ。
「さア――来た以上、仕方がない。不本意ながら、お宅を血だらけに致すよりほか、まず、途はござるまい。斬合いには、散バラ髪が一番邪魔でござる。手拭いを一本――」
「鉢巻きでございますか」
お妙は、自分のしていた緋鹿子のしごきを手早く取って、二つに食い割いた。
「存分にお働きなすって――」
「かたじけない。なアに」と笑って、「不浄役人の五十や六十――」
と、喬之助が立ちかけた時、今まで、戸口に立って与力達と押し問答をしていた壁辰が、大きな声でこういうのが聞えた。
「はッはッは、この黒門町を怪しまれるなら、どうぞおはいりなすって、本人を御らんなすって下さいまし」
「はいるなと言っても、はいるのだ」
満谷剣之助が、金山寺屋の音松ほか二、三人の捕吏と、あるじの壁辰をつれて、ドヤドヤと茶の間へ踏み込んで来た。