후리가나로 읽는 일본 고전
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まぞう
魔像
林 不忘
林 不忘의 魔像(まぞう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 131,494자 · 260화면
で、きょうも、筆幸の店からの帰りみち、これから真っ直ぐに築土八幡へ廻って、何か口実を作って、琴二郎に会ってみようか――それとも、もうすこし日和を見ようか――坊主頭を頭巾に包んで、うす菊石のある大柄な顔をうつむかせた長庵、十徳の袖に両手を呑んで、ブラリ、ブラリ、思案投げ首というとしおらしいが、考えこんで来かかったのが、九段下のまないた橋だ。
人声がするので、フと顔を上げた。駕籠が二梃、夕やみのなかにとまっている。と、その時、後の駕籠の垂れをはぐって覗いていた武士の顔!
おや! と、長庵は、すこし離れたところで、眼をこすった。長庵は、神尾喬之助の顔は、知らないのである。が、当節評判の人物だから、話に聞いて、大体の想像はつく。ハテナ、喬之助ではないかナ――と思った瞬間、長庵はすぐ思い返した。いや、お尋ね者の喬之助が、今頃こんなところを駕籠で通るわけはない。しかし、話に聞いた人相とあんなに似ているところを見ると、これは、ことによると、弟の琴二郎ではないかしら? そう思って、前の駕籠をすかして見ると、派手な女の着物が隙間から見えるのである。長庵は、胸に問い、胸に答えて、ウム! とひとりうなずいた。