후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
まと
魔都
久生 十蘭
久生 十蘭의 魔都(まと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 293,999자 · 578화면
何しろダイヤモンドを持ち出したことが露見ると、たちまち王様がお蔵になるという際どい仕事なんだから、その旨も充分言いふくめて、加納商会と石田と柘植に集って貰い、北の新地の「水月」で極く内々で下見をさせたの。……ところが、何しろあまり意外な大物なので、さすがの大手筋連中もアッと驚いて眼を白黒にする始末なんです。ひと目見るなり、とてもどうも、われわれの力ではと尻込みをする。……すったもんだの末、では、われわれの頭数だけ、つまり、等分に四つに切って貰い、一人頭五十万円ずつならなんとか引受けましょうということになった。……まるで値段じゃないわねえ。捨売にしたって黙って五千万円。それを、たった二百万円じゃお話にも何もなりゃしない。……それで、王様は諦めて帰ったの。ところが山木にして見れば、この正念場にほかにテはないのだからボロいその夢は忘れられない。今度は東京でうまく行きそうだからと、昨年の十二月に、山木の方から王様へ手紙を出したの。王様は万事もう話がついているのだと思って喜んでダイヤモンドを持ってやって来ると、山木は馬鹿な顔をして、これからなんとか奔走するところだという間抜けな話なので、王様も腹を立て、君はいかん、もう頼まんということになったのよ。