후리가나로 읽는 일본 고전
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たいつりしろうとばなし
鯛釣り素人咄
佐藤 垢石
佐藤 垢石의 鯛釣り素人咄(たいつりしろうとばなし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 5,992자 · 12화면
羽倉簡堂の饌書に『従二讃豫一過二鳴門一而東者額上作レ瘤是曰二峡鯛一』と書いてあって、内海地方ではこの鯛を最も上等としている。そしてこの鯛は頭が大きくいかめしく尻の方に至って細くこけ、色は頭の上側から背にかけ、また胸鰭が薄い黒紫色に彩られて、いわゆる赤髭金鱗頭骨に節を作るという容をそなえている。つまり、関西地方では、この乗っ込みの鯛を最もおいしいとしているのである。
ところが、東京湾ではこれと反対である。四、五月頃太平洋の沖合から、房州の岬をへて東京湾内へ乗っ込んでくる鯛を、渡り鯛と唱え、二等品として取り扱っている。その理由は、外洋からくる鯛は荒波と闘いつつあったから脂肪が去って肉が薄く、その上肉の組織が粗いために舌ざわりが甚だよろしくない。味が劣っている。かつ、頭が大きいばかりでなく、鱗の色が一体に薄紫に黒ずんでいて冴えた艶がないから、見た眼に気品を感じない。これと反対に、内海の波静かなところの海草の間を巣にして育った鯛は真紅の色鱗の肌を彩り、肌の底から金光が輝き出し、珠玉のような斑点がいかにも美しい。そして、肉のきめが細かで、舌ざわりがまことに淡白であるというのである、これは、外洋と異なって内海は餌が極めて豊富であるため、肉が肥り細かい味を持つのであるというのだ。