후리가나로 읽는 일본 고전
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にしんぎょじょう
鰊漁場
島木 健作
島木 健作의 鰊漁場(にしんぎょじょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 24,483자 · 49화면
斜に一直線に降ってくる雪が、水面近くなってからはげしい風に吹きとばされて暗い海のなかに乱れとんだ。溶けかかった街路の雪はかたく凍てついて足の下できしきしと鳴った。冬がまたもどったかとおもわれた。――が、やがてふたたび春の近さをおもわせるような日がかえって来た。そしてどんよりとしたうすぐもりの、しかし気温の高い日がずっとつづいた。
鰊ぐもりだ。
北から西にかわった潮風は湿気をふくんで生温かかった。さむざむとした暗い海のいろにも緑の明るい色がさして来た。――北海道の西海岸は対馬海流の流域にあたる。津軽海峡の西方の沖合を走り、積丹半島をすぎ宗谷海峡にはいる対馬海流は、三月四月の間、漸く膨脹し来って春の気運のさきがけをする。気温はあがり、水温も五度―七度前後に上昇する。太平洋やオホツク海にあって年を経た春鰊は、その頃になると、大群をなして本島の西海岸さして「群来る」のだ。鰊に従って移動する鴎の群れがまずそれに先行する。空は連日乳白色にかきくもり、海の水は雄鰊の排出する白子のために米磨ぎ汁を流しこんだように青白色に濁ってくる。
周旋屋の手を経て募集された漁夫たちが、津軽及道内の各地から全部あつまった夜、大丸の旦那の家の大広間では安着祝があった。