후리가나로 읽는 일본 고전
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なるとひちょう
鳴門秘帖(一)
吉川 英治
吉川 英治의 鳴門秘帖(一)(なるとひちょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 262,100자 · 523화면
と、弦之丞の後ろでちょっと立ち淀む。
「なアに、かまいませんよ。別に気のおけるお客人ではない。先にちょっと診て上げよう……どうだな、寝汗の工合は? 相変らず寝られない? それやいかん、グウグウ寝て、おいしいものをウンと食べて、心を明るく持つのが一番。お化粧もせいぜいきれいになさるがいい、遊山もいい、芝居も結構。こんな割のいい病気はない……だが一ついけない、男はな。いくら暇があっても、色恋だけは禁制でござるよ」
「あれ、あんな……」
「ははは、それは冗談、まずこちらへお寄んなさい」
ここで病家をとっているのは、長崎帰りのホンの旅中の内職だが、源内、医業にかけてもなかなかちょくで、殊に女には当りがよい。
まるで子供をあやすほどに優しい。人形のように前へ坐らせた。
弦之丞は少し退って、その診察の手際を眺めていたが、女の後ろ形が、極めて痩せていることから眼をみはって、帯つきや肩の線や、瑁の笄の滑かさや、桔梗の花の裂目のようにくっきりした襟の生え際に、おや? ……という面持。
「ありがとう存じました」と、源内の前を離れた時に、女もチラと弦之丞の天蓋を正面から覗いて、