후리가나로 읽는 일본 고전
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なるとひちょう
鳴門秘帖(三)
吉川 英治
吉川 英治의 鳴門秘帖(三)(なるとひちょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 261,216자 · 521화면
素姓は申しかねるが、吾々は江戸表の者、仔細あって大府の御秘命をうけ、某地へ志す途中、さる藩邸の目を避けるために、わざと苫舟に身を潜めております。決して、浮かれ遊びに夜を更かす者でないこと、また、この女が、さような闇の花でないことは、化粧のさま、髪の容、なお、つつまれぬものは人の品位というもの、それをよくよくごらんあれば、くどく申すまでもなく、おのずからお疑いはとけるでござろう」と、明白にいって聞かせると、さすがウトい役人の頭にも、大いにうなずけるところがあったらしいが、こういう時に、分りきっていながらも、すぐにウンということはすこぶる彼らの尊厳が忌み嫌うことであって、
「では、何ぞ、証拠をお持ちか」と、ケチな面目を頑執してくる。
「明らさまにこう申す態度こそ、何よりの証拠でござる」
「それだけでは困る……ウム、して、あの過書舟は、どこで手に入れてまいったな」
「連れの万吉という者が、京橋南詰の鯉屋と申す船宿から借りうけましたもの」
「では、そこへ一緒に行って貰いたい」
「拙者ひとりでよろしかろうな」
「いや、そのお女中も」
お女中といいなおすほどに、誤解であったことが分っているのに、事面倒な言い草と思ったが、奉行所へゆくよりは幾分かましである、と思いなおして、ふたりは、そこから京橋口まで、思いがけないムダな道を歩くこと