후리가나로 읽는 일본 고전
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おうがいのおもいで
鴎外の思い出
小金井 喜美子
小金井 喜美子의 鴎外の思い出(おうがいのおもいで)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 127,675자 · 254화면
どうなっても不足はいわぬという約束です。
その五階の建物も、三階までは罹災しました。後でその構内へ落された焼夷弾を拾い集めたら、幾百とあったそうで、その殻が小山のように積んでありました。落ちた折の恐ろしさが想像せられます。預けた品は一階の隅の物置のような室に入れてあったので、幸い助かったといって、終戦後返されたのを喜びましたが、一箇だけ不足していました。二間続きの広い室で、床から天井までいろいろの物がぎっしり積上げてあったのですから、見えないのも無理はないと思いました。
けれども人間は勝手なもので、無事な品を喜ぶにつけても、「ほんとにあれは惜しかった。こちらの方ならそれほどでもないのに」などと、勝手をいっていました。
ところがその後その室を整理することになって、全部の品を持出した中に、こんな物があった、そちらのらしい、と寄越されたのがそれなのでした。入れて置いた紙の箱は潰れ、上包は煤け破れて、見る影もありませんが、中の物は無事なので、天佑とはこのこととばかりに嬉しく思いました。
それを順々に拡げて見て、幾日かを過しました。人から贈られた書簡ばかりを集めて置いたので、古いところでは福羽美静、税所敦子、小池直子、松の門三艸子、橘東世子、松波資之、小出粲、中村秋香、賀古鶴所、与謝野寛、同晶子の方々のもの、現存