후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
おうがいのおもいで
鴎外の思い出
小金井 喜美子
小金井 喜美子의 鴎外の思い出(おうがいのおもいで)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 127,675자 · 254화면
とうなずきました。悪くならねばよいがと、後姿を見送ったのですが、それが宅へ来た最後となってしまいました。
潤三郎が帰ると、間もなく雪が降出しました。案じられるものですから手紙を出しましたが、この頃は郵便も手間取るので、二十七日にやっと返事が来ました。「あれから帰りに新富町の友達の家で話す中に雪となり、帰ったら病気が再発してまた医者通いをしましたけれどもう癒った。医者の勧めもあり、また箱根へ一週間ほど行きたいと思います」とのことです。
けれども四月二日にはまた、「箱根はさっぱり湯が出ないし、ひどく物資も不足だというから、湯の出るようになるまで見合せます」といって寄越したので、どこへも行かなかったことを知りました。
それから三、四日した四月六日の朝でした。電話がかかって来て、「脳溢血で、けさから昏睡状態です」というのです。
「それは大変、すぐ行きます」と、急いで支度している内にまた電話です。「唯今こときれました」と聞くなり、思わずそこに坐ってしまいました。
生きている間に今一度逢いたかったと思うと、涙がこぼれて仕方がありません。老年になってから、十も年下の弟に先立たれ、四人兄弟が私一人になってしまったのですものを。