후리가나로 읽는 일본 고전
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おうがいのおもいで
鴎外の思い出
小金井 喜美子
小金井 喜美子의 鴎外の思い出(おうがいのおもいで)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 127,675자 · 254화면
そうして生れた孫が私たちの長兄鴎外で、母はその時十七歳でした。
母の産は不思議なほど軽かったそうです。お医者仲間では、まだ年少なので、骨が堅くないからだろうという人もありましたが、祖母は、「全く祖父のお助けに違いない。生変って来られたのだから」と、神棚へ灯明を上げて、いつまでも拝まれたとのことです。
そんなわけで、その初孫を非常に大切になさるのでした。或日夜更けてから用事のある人が、横堀にあった森の家の辺を通りかかると、あかあかと灯がともっていて、人声もするのです。もしや病人ではあるまいかと覗いて見たら、生れたばかりの赤ん坊のむつかるのをあやすというので、皆起きて騒いでいるのに呆れたということです。私はその話を聞いてほほえんだのでしたが、近頃成尋阿闍梨の母の日記のことを佐佐木信綱大人の書かれたのに、その母性愛のことの記されてあるのを読んで動かされました。成尋はひよわかったので、人に抱せると泣き、自分が抱けば泣止む。寝床へ置いても泣出すので膝の上で寝かせ、高坏を灯台として膝の前にともし、自分は背中を衝立障子にもたせかけて、百日の間は乳母にも預けずに世話をしたなどとあるのです。