후리가나로 읽는 일본 고전
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つるはやみき
鶴は病みき
岡本 かの子
岡本 かの子의 鶴は病みき(つるはやみき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 26,495자 · 53화면
「何してらっしゃるのですか。」と足音をひそめて私が近寄ると、氏は極々あたりまえの顔をして「炎天の地下層にですな、小人がうじゃうじゃ湧こうとしてるんじゃ無いですかな。」「え?」私はたらたら汗を流して居る氏を、不思議に見詰めた。「あはは……誰でもこんな錯覚が時々ありそうですな。」「…………。」立ち上った氏の足下には大粒の黒蟻が沢山殺されて居た。汗で長髪を額にねばり付かせ、けらけら笑って立って居る氏に私は白昼の鬼気を感じた。私は気味悪くなった。「西瓜がまだ半分ありますから、あとで召上りにいらっしゃい。」私はそう云って見たが、氏は返事もせずに井戸端をめぐって、廊下へ昇って行って仕舞った。夕方私の処へ来たP社の記者が私の部屋の一族と、麻川氏を交ぜて写真を撮った。撮られて仕舞てから氏は、近頃の自分がいかに写真面に陰惨に撮れる例が多いかということを非常に気にし出した。で、もし麻川氏が陰惨にとれて居たら雑誌なんかに出すのはやめて欲しいと私もP社にたのんだ。P社の記者がそれを納得して東京へ帰ってから従妹に昼の西瓜の半分を切らして私の部屋の縁で麻川氏をもてなす。「いやあ、よく御馳走になりますな、お蔭で露命をつないでるようなもんですな。