후리가나로 읽는 일본 고전
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つるはやみき
鶴は病みき
岡本 かの子
岡本 かの子의 鶴は病みき(つるはやみき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 26,495자 · 53화면
の外は殆ど皆おとなしく話し込んだり遊んだりして帰って行く私の客達に麻川氏は一種の恐怖観念のようなものを抱くのらしい。麻川氏の方にしても若い無邪気な×氏や温厚な洗錬された作家×××氏や画家K氏を除く外はあんまり愉快な客ばかりでは無い。或る一人の男などはたまたま廊下で私に逢い私を呼び留めて「僕あ身分をかくして居るんですが。」などと思わせぶりな前提で麻川氏を誇張的に讃美し自分も麻川氏の客であるからには、天下の存在であるかのような口吻を洩らして私に堪らなく気障な思いをさせ、また相当曰くつきらしい女客達が麻川氏を囲んで大柄に坐りこみ、麻川氏の座敷から廊下や庭を往き来する人達を睥睨するのも愉快では無い。私などそんな女達や陰口の上手な麻川氏等に何を云われて居るのかと時々たまらなく神経に触る。なるたけ麻川氏の部屋に客の居るとき、私は自分の存在を隠して遠慮して居る。客の居ないときの麻川氏と談す時は、麻川氏の客のことなど殆ど忘れて仕舞って居るのに、麻川氏は、氏と何の関係も無い私の客達に、ああも神経質になるのは、叔母さんのいわゆる「何かうしろ暗さ。」を私に感じて居、それを私が客達に或いは幾分でも談すと思っているのかしら。