후리가나로 읽는 일본 고전
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まど
鷹野つぎ――人と文学
鷹野 つぎ
鷹野 つぎ의 鷹野つぎ――人と文学(まど)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 21,840자 · 43화면
「東京の長兄の家へ改めて身をおちつけるまでは、それでもまだ再発とはきまりませんでしたの。私は何や彼や今まで私たちのことで物入りが嵩んだと云われますので、せめて仕立物でもとってお恩報じをしようと思って、日の暮れるのも惜しんで針を動かしましたの。すると嫂たちが方々から仕事をあつめてきて、私の膝もとには山のように縫物が重ねてあります。一日に袷を三枚仕上げた時には、電灯の下の眼も霞んだことがありましたわ」
これであらかたの話の種も終ったのであったが、私は新らしくとよ子を見直す思いがした。この額の清い瑞々しい面をした娘が、これほどの悲しみや苦労を内に湛えていたとは、ふしぎなほどであった。
無口で返事がわるいと、嫂たちにおこられて来たそうだけれど、無理な仕事の疲れや、再発の兆で物憂いこともあったにちがいなかった。
病室には暑い日がやって来た。いったん歩行がつきはじめてからは、私はテレスの風の吹き通う藤懸の下に出ずにはいられなかった。八月のはじめにかかってからは、草藪の繁りもひどかった。白花を点々と咲かせた箒草や、鋸のような葉を尖がらせた薊や、いろいろのいらくさや、きれいな野菊やひる顔や、水引草や、一本の高い茎に細長い葉だけを瓶洗いのブラシみたいに飾った途方もないつまらぬ草や、そういう無数の繁みに、さらに匍いまわる、