후리가나로 읽는 일본 고전
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てらだとらひこ
黄道
和辻 哲郎
和辻 哲郎의 黄道(てらだとらひこ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 28,971자 · 59화면
そうしてその愚かさは単に防火設備をしなかったという一事に留まるのでない。いっさいの合理的設備が間に合わないほど迅速に、また合理的設備を忘れるほど性急に、大都会が膨脹して行ったことそれ自身が、愚なのである。我々は大都会が文明社会の腫物だという言葉を想起せざるを得ない。最近の東京は確かに日本人の弱所欠点が凝って一団となったものであった。そこからいっさいの悪臭ある流風が素朴質実なる地方に伝染した。大火の惨害の原因を辿れば、結局はかくのごとく一か所に蝟集してかくのごとき都会を築造した人間の愚に突き当たるであろう。
が自分はその愚を嗤う権利を持たない。自分自身もまたその愚人の一人である。愚を知りつつそれを改め得なかったもの、危険を知りつつそれに備えることをしなかったものの一人なのである。
関東の地震はほぼ周期的に起こるものであって、追々その時期が近づきつつあるとの学説を伝え聞いたのは、もう十年ほども前であった。その後自分は近き将来に起こるべき関東大地震の可能性については疑いを抱かなかった。大本教が大地震を予言したときにも、その予言の根拠に対しては信頼を置かなかったが、しかし近き将来に大地震が起こり得るという点だけには同ずることができた。