후리가나로 읽는 일본 고전
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こくしかんさつじんじけん
黒死館殺人事件
小栗 虫太郎
小栗 虫太郎의 黒死館殺人事件(こくしかんさつじんじけん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 296,741자 · 584화면
もっともこの電話のことは、御自宅を確かめた時に、先方の口から出た事実でしたが」
「なるほど、六時から八時――。とにかくその間の動静を、各個人に調べることだ。あるいはそこから、火繩銃ぐらいは飛び出さんとも限らんからね」と熊城がほとんど直観的に云うと、それを法水は、驚いたように見返して、
「冗談じゃない。なるほど、君は体力的だよ。しかし、あの狂人詩人のすることに、どうして不在証明なんて、そんな陳腐な軌道があってたまるもんか」と、てんで頭から相手にしなかった。それから彼は、片眼鏡でも欲しそうな鑑賞的な態度になって、物奇しそうな視線を立ち並ぶ古代時計に馳せはじめた。
それには、カルデアのロッサス日時計やビスマーク島ダクダク講社の棕櫚絲時計。水時計の類には、まず、トレミー朝歴代の埃及王やオシリス・マアアト等の諸神、それにセバウ・ナアウの蛇鬼神までも両枠に彫り込んである――クテシビウス型を始めに、五世紀柔然族(西域の民族。六世紀の末突厥人のためにカウカサスに逐い込まる)の椀形刻計儀に至るまでの、十数種があった。それから、ホーヘンシュタウフェン家の祖フレデリック・フォン・ビュレンの紋章が刻まれている、稀らしいディアボロ形の砂漏などが注目されたけれども、油時計や火繩時計のように中世西班牙で跡を絶ったものには、ピヤリ・パシャ