후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
くろねことみ
黒猫十三
大倉 燁子
大倉 燁子의 黒猫十三(くろねことみ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 14,366자 · 29화면
――実は、急にまた事件が突発してね、これからそっちへ行かなけりゃならんのだが。――それにまあお詫は早い方がお互に気持ちがいいからね。君、昨夜は随分、疲れたでしょう?」
本庄ははッとして眼を落した。背中に冷汗がじッとりと染み出るのを感じた。
宮岡警部は横目で彼を見て、隣室の扉の方へ笑いながら声をかけた。
「トミー、来いよ。――本庄君を紹介するから――」
声と同時に扉が開いて、一人の女が黒猫を抱いて、すうッと入って来た。彼は慌てて椅子から起ち上り、顔を見合せた瞬間、息が止まるかと思うほど驚いた。それは前夜浚われたと思い込んでいたかの少女であったから。いや、そればかりではない、彼は生れてから、これほど魅力を有った顔を見たことがなかったからだ。綺麗に剃りつけた細い眉、理智的に美しい顔は、パーマネント・ウェーヴの真黒な髪の毛を背景にして、くッきりと輪廓を浮き出させている。柔軟な体を包んでいる黒天鵞絨のワンピースが、細そりした姿に重そうで、ややもすると撫で肩から辷べり落ちそうだ、それがまた大変艶めかしく、彼の目に映じた。首筋にも、肩にも、殊に左の方は注意して見たが、傷らしい跡はどこにも残っていなかった。