후리가나로 읽는 일본 고전
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あだこ
あだこ
山本 周五郎
山本 周五郎의 あだこ을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 22,762자 · 46화면
彼はくすっと笑った。すると胃のあたりで病的な空腹感が起こり、耐えがたいほどの渇きにおそわれた。
「怒ったっけな、十兵衛は」彼は飢や渇きをごまかすように呟いた。「あいつのあんな眼つきは初めて見た、殴りかたも本気だった、――しかも彼は彼で悔むことはないさ、ここへ乗込んで来て、するだけの意見はしたんだから、そうさ、友達の責任ははたしたんだ、いいじゃないか、もうまもなくけりはつく、そう長いことじゃないよ」
半三郎は薄い夜着を掛け、古畳の上にじかに寝ころんで、枕をしていた。
庭に面したその十帖は荒れはてていた。畳替えもしないし、障子や襖の張替えもしない。もちろん、掃除などは一年ちかくもやらないうえに、使った物、出した物がそのまま放りだしてある。――座敷の中は黴臭く、埃臭く、おまけに物の饐えたような匂いが充満しているため、十一月だというのに、庭に面した障子はあけておくよりしかたがなかった。庭はかなり広い。もとは小さな池があり、小さな築山があり、若木の杉林や植込があった。みんな父が自分で丹精したものなのだが、いまはまったく手入れをしないから見られたものではない。