후리가나로 읽는 일본 고전
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あまりもの
あまり者
徳永 直
徳永 直의 あまり者(あまりもの)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 8,421자 · 17화면
そして、今朝の手紙に、また、多少の想像が、証拠だてられるような、変化を消息されているだろうと思いながら、私は寝床に腹這いながら、封を切って読んでみた。
しかし、そんな風物の移り変りに就ては、今度の手紙は何も知らさなかった。ただいつもの通りの送金受取りの簡単な礼と、次のようなことが記してあった。
「……兄さんは、市川兵五郎さんを御承知でしょう、あの魚獲りの名人、あの人がね、七日に死なれました。まだ三十五だった相です……」
「市川兵五郎?」と一寸私は、私の記憶を探した。そしてすぐ思いだした。そして単に兵さんと言えば、もっと早く判ったろうと思った。市川兵五郎と物々しくなったので、あの、色の黒い、親しい男を、すぐ想像する事が出来なかったのだと思った。
兵さんが死んだ……私は「ヘェ」と思った。「おい、兵さんが死んだそうだ」と妻に呼びかけた。
「たれが、たれが死んだの?」
妻は「死んだ」と言う語に驚いたらしく、前掛で手を拭き拭き一寸解せないらしく、「兵さん?」と言って、そのまま黙った。
妻は私の田舎を熟く知らなかった。それで「兵さん」と言っても、それが誰であるかを知らないらしかった。