후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
あるこうぎしょ
ある抗議書
菊池 寛
菊池 寛의 ある抗議書(あるこうぎしょ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 17,272자 · 34화면
姉の頸に纏い付いて居た細紐を見、義兄の後手に縛られた両手を見た時に、私は犯人の肝を喰わねば満足しないような烈しい憎悪を感ぜずには居られませんでした。私は、犯人が捕まったら最先に馳け付けて行って、思う存分踏みにじって姉と義兄との無念を晴してやりたいと思いました。私は、昔の人間が肉親を殺された場合、敵打にいでて幾年もの艱苦を忍ぶ心持が充分に解ったように思いました。私は、今でも復讐が許されるならば、土に喰い付いても犯人を探し出して、姉の無念を晴したいと思わずには居られませんでした。もし、姉夫婦の殺された原因が、遺恨だとか痴情などでありましたら、それは姉夫婦にも何等かの点に於て、少しは責任があることですから、私の無念は之れ程でもなかったのでしょうが、殺された原因が、全く強盗の為であって、その兇漢は罪も怨もない姉夫婦の命をなんの必要もないのに、不当に非道に、蹂み躪ったものであることを知ってからは、私達の無念は二倍にも三倍にも深められぬ訳には行きませんでした。殊にその夜張った非常線が、何の効果もなく三日経っても五日経っても犯人の手懸りが、少しも無いのを知ると、私は警察の活動が、愈々まだるっこいように思われて、じっとして居られないようないらいらした心持に、ならずには居られませんでした。