일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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うすゆきしょう

うすゆき抄

久生 十蘭

久生 十蘭의 うすゆき抄(うすゆきしょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 30,454자 · 59화면

아오조라 문고

上の谷戸に住んでいる貧郷士が、小田原の行き帰りに、塀外の石高道を通りながら、貧に憔れ疲れ、とげとげと悄ぎたった血の気のない頬にともしい笑いをうかべながら、じろりと閣室を見あげて行く。するとその晩かならず夢に魘される。高慢なことをいうようだが、蘆屋の一ノ姫に生まれついたからには、美しいものだけを見て暮したいと思い、それを理想にしているのに、こんな高雅な環境に身を置きながら、朝夕、浅ましい姿を眼にしなければならないというのは情けない、といって泣く。

では、どうすればいいのかとたずねると、あなたという人は、たいした武技も身につけていないくせに、すぐ腕をふりまわし、なにかといえば肩肱張っていきりだすという風だから、使者に立てても、満足な口上を言えるかどうか覚束ないが、頼むのはあなたしかないのだから、上の谷戸へ行って、夢のありようをくわしく話し、なることなら、石高道を通らぬように言ってもらいたい。南蛮頬の、面甲のというと、なんのことだと笑いだすかもしれない。父上の居間で、夢に見る面甲とおなじようなものを見つけたから、話の仕手に、持って行って見せてやってくださいという。