일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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うすゆきしょう

うすゆき抄

久生 十蘭

久生 十蘭의 うすゆき抄(うすゆきしょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 30,454자 · 59화면

아오조라 문고

た。

自然界では、鳥、獣、虫けらの果てにいたるまで、毎日、無量の殺し合いをしているが、かつて刑罰を受けたということを聞かない。それどころか、当今、戦国の雄といわれる侍大将が、畜生の百倍もひどいことをして、なんの悔もなく、後生安楽な月日をゆったりと送れるというのはなぜであろう。言うまでもなく、ちっぽけな内心の声に惧げず、人殺しだろうと、自分のすることはみな正しいという悟りの中から無限の力をひきだすからである。力の強い偉大な人間は、善とか悪とか、良心のけじめなどに邪魔されず、おもい立った目的のために、そんなものは平気で振り落してしまうのである。

ありふれた出生ででもあることか、非業に死すという、嫌な占兆に支配されている子供たちだから、くさめ一つにも胆を冷やし、この二十何年、仇な風にもあてぬように気をつかい、これだけがこの世の宝と、高塀の内に囲いこんでおいたのに、その大切な初花を、あるじに断りもなく手折りかかるような痴者は、その罰で猪弾でも食って命を落すのが当然の行きどころ。こうしているうちにも、上の谷戸のあたりで銃声一発ひびけば、それで事は終る。ひょっとすると、鉄砲沙汰にも及ばないかもしれない。