일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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うすゆきしょう

うすゆき抄

久生 十蘭

久生 十蘭의 うすゆき抄(うすゆきしょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 30,454자 · 59화면

아오조라 문고

箱根路は険阻だが、足柄路のように大廻りをしないので普通の足で一日行程ほどの違いになり、十六夜日記の婦人達も急ぐ旅には箱根路を通ったらしくみえている。いまいったように道長のほうは半日早く、道益のほうは半日遅れて小田原を発った。道長の荷駄に追いつくつもりもなかったのだが、二道がいっしょになる車返しの丁字路で両方の隊が落ちあうことになった。

それは真っ暗がりの闇夜であった。月の出には間があり、星の光も及ばぬぬば玉の岩坂道。松明もつけず、闇の塊のようになってうごめいていたが、二又路の岩鼻をかわしたところで、両隊がだしぬけに行きあうことになったのである。道益のほうでは、道長の荷駄は沼津あたりまで降りたものと思っていたし、道長のほうは、途中で手間どったことを忘れていたので、道益の荷駄がこんなところまでやってくるとは考えてもいなかった。

両隊の距離は半町ほどもあったろうか。双方がなにより先に認めあったのは、星の光に映しだされた銃身のきらめきだった。道長も道益も、風摩が伊豆の聖山から箱根の鷹巣山に移り、近くに野館を構えていることを知っていたので、いつ襲われるかわからないという不安にたえず脅かされていた。