후리가나로 읽는 일본 고전
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え゛りと・え゛りたす
え゛りと・え゛りたす
辻 潤
辻 潤의 え゛りと・え゛りたす을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 3,635자 · 8화면
武林無想庵と叡山(えいざん)で暮らしている頃、無想庵は私をパリへ連れて行ってくれるようなことをいっていたから楽しみにしていたのだが中平文子にひッかかったので私の洋行もフイになった。
三四年前、谷崎潤一郎君が洋行をしかけた時も、私はどうかして一緒に出かけたいと思って色々奔走したが、当の谷崎君が中止をしてしまったので自然私の方も立ち消えになった。
震災後、私は東京にいるのが不愉快なのであちこちと田舎まわりをしながら暮らした、気まぐれに朝鮮の方まで出かけた。――つまりこの四五年というものは殆んど旅で暮らしていたので、在京の諸友とも従って遠ざかり勝でひどく御無沙汰をしてしまった。物を書くよりも私はひとり勝手放題に山川を放浪して歩いている方に自分の芸術的感興? を見出していた。
私は一昨年の春頃から或る人の温情によって大岡山へ移り住むようになった。そうして僅か一年半位の間に四度引越しをした。現在の家はその四度目の家なのだ。この一年有半の生活はまッたく言語に絶した窮迫ぶりで、到底他人の窺い知ることの出来ぬ程に徹していたのだが、私はそれを耐え忍ぶことに興味? を覚えた。