후리가나로 읽는 일본 고전
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おけらになったはなし
おけらになった話
小川 未明
小川 未明의 おけらになった話(おけらになったはなし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 3,798자 · 8화면
もう、すでに世界は、夏から秋にうつりかけていました。空の色は青く晴れて、長くつづく道は、白く乾いていたのであります。
おけらは、あちらの青い空の下に見える街の建物を望んで、自分のすむところをその近くに定めようと思ったのです。とんぼや、はちは、美しい羽を輝かしながら、頭の上の空を自由に飛んでゆきました。おけらは、なぜ自分には、あのような自由に飛べる美しい羽がないのかと怪しみました。そして、途中で水のたまったところに出て、自分の姿を、その水面に映して見たときにびっくりしたのです。
「なんという私は、みにくい虫に生まれてきたのだろう……。」
おけらは、恥ずかしくなりました。しかし、神さまは、これがために、この虫に、反抗心を起こさせるようにはしなかった。そのかわりに、つつましやかな謙遜の心を与えられた。おけらは、どこか、野菜畑か、果樹園のすみに、あまり世間に知られずにすむ、自分の小さな穴を掘ってはいるために、乾いた道を急いでゆきました。――人間が一夜にして、おけらになったというようなことは、ひとり神だけが知り、またこうした奇蹟は、神だけがよくなし得ることでした。