후리가나로 읽는 일본 고전
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おしの
おしの
芥川 竜之介의 おしの을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 4,139자 · 9화면
実はわたくしの倅、新之丞と申すものが大病なのでございますが……」
女はちょいと云い澱んだ後、今度は朗読でもするようにすらすら用向きを話し出した。新之丞は今年十五歳になる。それが今年の春頃から、何ともつかずに煩い出した。咳が出る、食欲が進まない、熱が高まると言う始末である、しのは力の及ぶ限り、医者にも見せたり、買い薬もしたり、いろいろ養生に手を尽した。しかし少しも効験は見えない。のみならず次第に衰弱する。その上この頃は不如意のため、思うように療治をさせることも出来ない。聞けば南蛮寺の神父の医方は白癩さえ直すと云うことである。どうか新之丞の命も助けて頂きたい。………
「お見舞下さいますか? いかがでございましょう?」
女はこう云う言葉の間も、じっと神父を見守っている。その眼には憐みを乞う色もなければ、気づかわしさに堪えぬけはいもない。ただほとんど頑なに近い静かさを示しているばかりである。
「よろしい。見て上げましょう。」
神父は顋鬚を引張りながら、考え深そうに頷いて見せた。女は霊魂の助かりを求めに来たのではない。肉体の助かりを求めに来たのである。しかしそれは咎めずとも好い。